お金を借りる場合、テレビCMで見かける機会が多い消費者金融のカードローンを思い浮かべる方は多いと思います。
しかし、消費者金融のカードローンに対して不安を感じてしまうという方も多いでしょう。
また、都市銀行や地方銀行からの借入は審査が厳しく、融資実行までに時間がかかります。
ゆうちょ銀行でお金を借りる場合はどうでしょうか?
この記事では、ゆうちょ銀行からお金を借りる方法について解説します。また、ゆうちょ銀行からお金を借りるメリットや注意点についてもまとめましたので、参考にしてください。
ゆうちょ銀行で利用できる借入方法は3つ
ゆうちょ銀行からお金を借りる方法は下記の3つです。
- 貯金担保自動貸付け
- 口座貸越サービス
- JP BANK カード
他にも住宅ローンの金融商品もありますが、利用すべきシチュエーションが限られているため、この記事では省かせていただきます。
ゆうちょ銀行ではフラット35を含めた複数の住宅ローンが用意されていますので、マイホームの購入などをご検討されている方はぜひご利用をご検討ください。
ここからは、上記させていただいた「貯金担保自動貸付け・口座貸越サービス・JP BANK カード」という3つの借入方法について、概要や借入条件、メリット・注意点を解説します。
貯金担保自動貸付けは定額預金・定期預金を担保とした借入方法
ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けとは、通常貯金からの現金引き出しや、公共料金またはクレジットカードなど各種引き落としの際に残高が不足している際、不足分を自動的に貸付を受けられます。
総合口座で管理する担保定額貯金や担保定期貯金を担保とする貸付けです。通常貯金の残高を超える払戻しの請求があったときに、その不足分が自動的に貸し付けられます(自動貸付け)。
引用:ゆうちょ銀行「貯金担保自動貸付け」
定額貯金や定期貯金が担保として扱われるため、これらの貯金を行っていない場合は利用できません。
貯金担保自動貸付けは、金利面や利用条件の面などでのメリットも大きく、借入方法として選ぶだけの価値のあるサービスです。
今後利用する可能性がある方は、担保定額貯金や担保定期貯金にお金を入れておきましょう。
貯金担保自動貸付けの利用条件・貸付条件
利用対象者 | ゆうちょ銀行で担保定額貯金または担保定期貯金を利用している方 |
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貸付限度額 | 担保定額貯金・担保定期貯金への預入金額の90%(総合口座1口座につき300万円まで) |
担保 | 担保定額貯金または担保定期貯金 |
貸付期間 | 貸付けを受けた日から2年(2年以内に担保とする貯金が満期を迎える場合は満期までの期間) |
返済回数 | 貸付期間内であれば分割回数は自由 |
貸付金利 | 担保定額貯金を担保とする場合:返済時の約定金利(%)+0.25% 担保定期貯金を担保とする場合:預入時の約定金利(%)+0.5% |
貯金担保自動貸付けは、担保定額貯金または担保定期貯金を行っていることが必須条件です。
その他に収入に関する条件や年齢条件などは特に設けられていません。
残念ながら、ゆうちょ銀行を通常貯金の預入のみに利用している方は利用対象外ですが、口座貸越サービスであれば、指定の預金を行っていない方でも借入が可能です。
貯金担保自動貸付けのメリット
貯金担保自動貸付けのメリットは次の通りです。
- 利用条件がシンプルで審査不要で利用できる
- 金利が非常に低く返済の負担が小さい
- 家族バレなどのリスクが低い
まずは、貯金担保自動貸付けのメリットについて解説していきます。
担保となる預金を行っていればほぼ確実に利用できる
貯金担保自動貸付けは「担保定額貯金または担保定期貯金をご利用の方」が対象となっており、この条件を満たすことができていれば、審査が行われることもなく「ほぼ確実」に借入できます。
カードローンなど多くの金融商品は、年齢や安定した収入などが貸付対象となるための条件に含まれていることがほとんどです。
カードローンなどの利用が難しい未成年または高齢の方、他にも収入がない無職の方も担保定額貯金を行っていれば利用対象になります。
また申込みには「総合口座通帳・お届け印・本人確認書類」の3点が必要となりますが、短時間で手続きが終わる可能性が高いため、申込当日に借入が行える「即日融資」も期待できます。
急いでお金が必要な状況や各種引き落としの支払費用が不足した状況に最適です。
消費者金融のカードローンなどと比較して金利が格段に低い
即日融資が魅力の消費者金融カードローンは、金利の高さがデメリットと言われており、上限金利は18%程度となっている場所が大半です。
カードローン | 金利 |
---|---|
消費者金融 | 3.0%~18.0% |
銀行 | 1.5%~15.0% |
銀行系カードローンは上限金利が15.0%程度となっていることが多く、消費者金融カードローンより低い金利が期待できるものの、審査通過の難易度は高めとなっています。
もちろん下限金利に近い数値が適用される可能性もありますが、そのハードルは高く、借入先を選ぶときは上限金利が低い場所を選ぶのも一つのポイントとなります。
これに対してゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けの金利は、約定金利に0.25%(担保定額貯金)または0.5%(担保定期貯金)を足した数値となっており、他の金融機関と比較しても非常に低金利で利用できます。
2024年4月22日時点での定額貯金の金利は、3年未満で0.023%、3年以上で0.110%であり、この時点で貯金担保自動貸付けを利用した場合の金利は0.273%または0.36%と非常に低くなります。
また若干金利が高くなる定期貯金を担保とした場合でも、0.525%または0.65%と低金利で貸付を受けることができ、返済時の負担を大きく軽減することができます。
誰にもバレることなくお金を借りれる
利用条件はあるものの、ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付けはキャッシュカードでの引出しによって貸付を受けることができ、借入するためのカード発行は不要です。
引き落としの残高不足の場合にも申込後は特に手続きなどは不要で貸付が受けられます。
また通常口座に入金するだけで返済を行うことができるため、借入や返済を行っている姿を誰かに見られることがあっても、貸付を受けていると疑われる心配はほとんどないはずです。
カードローンによる借入は計画的であれば生活を豊かにし安定させる効果も期待できますが、家族を含めバレずに利用したいと考える方は少なくありません。
貯金担保自動貸付けは、家族や親族にもバレずに利用したいという希望が叶う借入方法となります。
貯金担保自動貸付けの注意点
続いて、貯金担保自動貸付け利用時の注意点です。
貯金担保自動貸付けの注意点は次の通りです。
- 高額の貸付を受けられる期待は高くない
- 返済期間が長くはなく担保への影響があり得る
貯金担保自動貸付けの利用を考えている方は、参考にしてください。
借入限度額は対象となる預金の預入金額に大きく左右される
一般的なカードローンの借入限度額は審査によって決定されますが、貯金担保自動貸付けの借入限度額は「預入金額の90%以内」という制限があり、また最大でも総合口座1口座につき300万円までとなっています。
銀行系カードローンの中には1,000万円など最大限度額が高い商品あり、収入が高いと審査で高く評価される可能性もありますが、貯金担保自動貸付けは、例え高収入であっても300万円以上の貸付を受けることはできません。
また、ゆうちょ銀行での定期預金を始めて期間の短い方は、少額の貸付しか受けられません。
しかし、利用する前から貸付限度額の想定が付くというのは、審査結果が出るまで貸付を受けられる額がわからない一般的なカードローンと比較して、ある意味ではメリットと言えるかも知れません。
返済が滞った場合には預入金との相殺や解約の恐れがある
貯金担保自動貸付けは返済回数に制限がなく、返済額も自由に決めることができます。
ご自身の都合に併せて返済を進めていくことができるのも大きなメリットであり、さらに低金利により利息も少なくて済みやすいのも特徴です。
しかし、返済期間は原則で最長2年となっており、2年以内に担保とする定期貯金が満期を迎える場合には、満期になるまでの期間内に完済していただく必要があります。
つまり満期が近い定期貯金を担保とした場合には、短期間での完済を求められることになり、返済の負担を大きく感じることになりかねません。
また、期間内に返済できなかった場合は、担保とした定期貯金が解約され返済に充てられる可能性がありますので、注意が必要です。
返済期間に関しては、元利金継続の担保定期貯金の場合は、「貸付期間内で貸付も継続」という特例がありますので、該当する場合には詳細をご確認ください。
口座貸越サービスは通常口座のみでも利用可能な自動貸付
ゆうちょ銀行の口座貸越サービスは、通常貯金口座からの引き落としの際に、残高不足分を対象として自動的に貸付が受けられるサービスであり、支払いの遅れなどが発生するリスクを軽減することができます。
サービス内容だけを見た場合には、すでにご紹介させていただいた「貯金担保自動貸付け」と同様の働きとなりますが、利用条件や貸付条件に幾つもの違いがあります。
貯金担保自動貸付けを利用できないという方も。口座貸付サービスであれば利用できるということも十分にあり得ます。
ただし、貸付条件の面では貯金担保自動貸付けの方が優れている面も多いため、両方の選択肢が利用可能な状況では、自動的に貯金担保自動貸付けが優先される形となります。
口座貸越サービスの利用条件・貸付条件
口座貸越サービスの利用条件や貸付条件をまとると下記の通りです。
利用対象者 | 日本国籍または永住許可などを持ち、契約時の年齢が満20歳以上で満70歳未満の方 ゆうちょ銀行の通常貯金口座(通常貯蓄貯金は除く)を保有している方 安定した収入がある方(年金収入のみや配偶者に安定した収入がある場合も対象) 所定の保証会社の保証が受けられる方 |
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貸付限度額 | 最大30万円(10万円・20万円・30万円のいずれか) |
担保 | 担保・保証人不要 |
保証会社 | ゆうちょローンセンター株式会社 |
約定返済額 | 10000円 |
貸付金利 | 年14.0%(2024年4月時点・変動金利のため金融情勢などによって変更となる可能性あり) |
貯金担保自動貸付けと比較して利用対象者や限度額・金利など様々な点が異なります。
年齢条件や収入に関する条件も存在しており、貯金担保自動貸付けよりも一般的なカードローンに近い利用条件となっています。
口座貸越サービスのメリット
口座貸越サービスのメリットは次の通りです。
- 担保定期貯金・担保定額貯金を行っている必要がない
- 銀行カードローンなみの上限金利
ゆうちょ銀行の口座貸越は、無利息期間がありません。が、ゆうちょ銀行に通常口座を保有している方にとっては、消費者金融や銀行系カードローンよりも利用しやすく感じる可能性もあります。
担保定額貯金・担保定期貯金不要で自動貸付が受けられる
貯金担保自動貸付けと比較した際のメリットとなりますが、口座貸越サービスを利用するための条件には「担保定額貯金・担保定期預金を行っている」という内容は含まれておらず、預金関係の条件となるのは「通常口座の保有」のみとなっているため、ゆうちょ銀行を利用される多くの方が対象となることができます。
ただし、貯金担保自動貸付けとは違い、「契約時の年齢が満20歳以上で満70歳未満」という年齢条件と、「安定した収入」という収入条件がある点には注意が必要です。
収入については年金収入のみであっても問題はなく、無職の方も配偶者に安定した収入があれば利用対象となります。
貯金担保自動貸付けの方が条件を満たしやすい方もいますが、貯金担保自動貸付けの対象になれずとも口座貸越サービスの利用対象となれる可能性があるのも確かです。
銀行カードローンなみの上限金利
口座貸越サービスで貸付を受けた際の金利は、2024年4月時点で年14.0%となっています。
変動金利のため利用時にはその時点での金利を確認していただくことをおすすめいたしますが、年14.0%という金利は多くの消費者金融のカードローンの上限金利となっている18.0%よりもかなり低く、銀行系カードローンの上限程度または若干低めとなる数値です。
もちろん消費者金融や銀行カードローンの下限金利と比較すれば高く感じますが、高収入の方でもない限りカードローンの特に初回契約時には、上限に近い金利が設定されることが少なくはありません。
また、貯金担保自動貸付けの金利と比べた場合には、かなり高い金利であるのも事実です。
担保自動貸付けの利用条件を満たすことができない状況の方にとっては安心の金利になるでしょう。
口座貸越サービスの注意点
口座貸越サービスの注意点は次の通りです。
- 限度額は最大でも30万円と低め
- 約定返済額が1万円に固定されている
- 審査通過の必要があり在籍確認が行われる場合もある
ぞれぞれ詳しく解説します。
限度額は最大30万円と低く活用できる場面が限定される
最大限度額が30万円と、他のカードローンと比較しても低めの設定となっています。
ゆうちょ銀行の口座貸越サービスは、高額の貸付を希望される方にはおすすめできる選択肢ではなく、日々の暮らしの中での買い物や公共料金の支払いなど、少額利用をされる方に適した選択肢となります。
借入できる額が少ないため、活用できるシチュエーションが限定されるのは事実です。
しかし、少額貸付に限定されていることで、口座貸越サービスの申込時には収入証明書の提出は不要となっており、手続きの負担削減などの面ではメリットともなり得ます。
また、審査結果次第では限度額が10万円または20万円となることも考えられますので、必ずしも30万円が貸付可能となるわけではないという点にも注意が必要です。
1万円以下の少額返済を行うことができない
ゆうちょ銀行の口座貸越サービスは毎月の返済額が1万円に固定されており、毎月の返済を1万円よりも低い額でコツコツと行いたいとお考えの方は、返済時の負担を大きく感じてしまうでしょう。
しかし、早めに返済を終わらせたいとお考えの方は、専用アプリやATMからの追加の返済は可能となっていますので、返済額が1万円に固定されていることで完済までに時間がかかったり、支払う利息が大きくなったりするのではという不満を、積極的な返済により解消していただくことは可能です。
追加返済の場合もアプリなどからの手続きが必要になることは避けられず、少し煩わしく感じてしまう可能性はありますが、何より少額返済をお考えの方はご注意ください。
保証会社の審査もあり利用できない場合がある
口座貸越サービスを利用する際には審査に通過しなくてはなりませんが、ゆうちょ銀行だけでなく保証会社の審査も必要となるため、両方の審査をクリアしなくては貸付を受けていただくことはできません。
保証会社からの保証があることで、無担保・無保証人での利用が可能となりますが、過去にクレカの支払いなどを遅らせるなど金融事故を起こしている方は、審査通過が難しくなる危険があります。
ただし、口座貸越サービスは少額貸付に限定されたサービスであるため、支払いに関するトラブルを起こしておらず安定して収入を得ることができている方は、審査通過も難しくありません。
収入は額が重要ではなく、年金のみの方やアルバイト・パートなどで額自体は多くはないという方であっても、定期的な収入があれば口座貸越サービスの審査に通過することは可能です。
ゆうちょのJP BANK カードはキャッシング枠で借入が可能
ゆうちょ銀行のキャッシュカードとしての機能を追加できる「JP BANK カード」は、このカード1枚で口座からの現金引き出しやクレジットカード払いができるだけでなく、さらにキャッシング枠を利用して貸付を受けることも可能です。
カードは複数の選択肢から選んでいただくことができますが、クレジットカードとしてのブランドだけでなく、年会費の有無やポイント還元率、申込み対象者の条件などが異なりますので、何を重視するかにより選ぶべきカードが絞り込まれます。
また、キャッシング枠の貸付条件はカードの種類に関わらず、キャッシングリボ・一括払いともに年利15.0%となっており決して低いとは言えません。
しかし、多くの消費者金融カードローンの上限金利である18.0%と比較した場合には、少し抑えめとなっています。
JP BANK カードのメリット
JP BANK カードのメリットは次の通りです。
- 18歳からカードを発行することが可能
- カード1枚で様々な目的に活用することができる
数あるクレジットカードの中でもJP BANK カードを選ぶべき方は、「ゆうちょ銀行」に口座を持つ方ですが、サービス内容も充実しており年会費無料での利用も可能。
JP BANK カードをきっかけに、ゆうちょ銀行に口座を開設していただくのもおすすめです。
18歳でも条件を満たすことでクレカの発行が可能となる
大きく分けて「一般カード・GOLDカード・Alente(アレンテ)・EXTAGE」の4種類のカードから選択可能なJP BANK カードですが、申込み対象者の条件は以下のようになっています。
カード名(ブランド) | 申込み対象者 |
---|---|
一般カード(VISA,マスター) | 高校生を除いた満18歳以上の方 |
一般カード(JCB) | 満18歳以上で、ご本人か配偶者に安定した収入がある方または高校生を除く学生の方 |
GOLDカード(VISA,マスター) | 満25歳以上で安定した収入のある方(家族会員は満18歳以上) |
GOLDカード(JCB) | 満20歳以上でご本人に安定した収入のある方(家族会員は満18歳以上) |
Alente(VISA,マスター) | 高校生を除いた満18歳以上で29歳以下の方(家族会員は満18歳以上) |
EXTAGE(JCB) | 満18歳以上29歳以下で、ご本人か配偶者に安定した収入のある方 または満18歳以上29歳以下で、高校生を除く学生の方(家族会員は満18歳以上) |
カッコ内に記載されている家族会員とは、JP BANKカードを持つ方と同一生計となる配偶者・子・両親を対象としたカードであり、どのカードであっても満18歳以上であれば申込可能となります。
また、家族カードでなくとも満18歳以上であれば一般カードの申込対象となれる可能性は高く、他のクレカでは申込対象に含まれないことが少なくはない18歳の方も、JP BANK カードであれば利用可能です。
キャッシング以外にも様々な機能が利用できる
クレジットカードであるJP BANKカードは、ショッピングの支払いなどにも役立ちます。
キャッシング枠を利用した借入も行えますが、キャッシュカード一体型のカードをお選びいただくことで、ゆうちょ銀行の口座からの引き出しもカード一枚で済ますことが可能です。
また、JP BANKカードはショッピングなどに利用するごとにポイントが貯まるだけなく、ポイント優待サイトの経由やポイント優遇店の利用で得られるポイントが最大20倍にもなります。
さらに、タッチ決済やスマホ決済にも対応可能であり、ETCカードを無料で作成できるなど、JP BANK カードは保有することで、様々な機能を活用していただけるようになる、お得なカードです。
JP BANK カードの注意点
JP BANK カードの注意点は次の通りです。
- 年会費などの費用が発生する場合がある
- カード発行に時間がかかる
ぞれぞれ詳しく解説します。
カードの種類や利用頻度により年会費が発生する場合がある
クレジットカードの中には年会費永年無料というカードも存在していますが、JP BANKカードは年会費が永年無料となるカードではなく、下の表のような費用が発生する可能性があります。
カード名(ブランド) | 年会費 | 年会費優遇制度 |
---|---|---|
一般カード(VISA,マスター) | 初年度無料・翌年度以降 1375円 | 前年度に1回以上のショッピング利用があれば無料 |
一般カード(JCB) | 初年度無料・翌年度以降 1375円 | 前年度に1回以上のショッピング利用があれば無料 |
GOLDカード(VISA,マスター) | 11000円 | 300万円以上の利用で50%、100万円以上で20%優遇 |
GOLDカード(JCB) | 11000円 | 300万円以上の利用で50%、100万円以上で20%優遇 |
Alente(VISA,マスター) | 初年度無料・翌年度以降 1375円 | 前年度に1回以上のショッピング利用があれば無料 |
EXTAGE(JCB) | 初年度から5年間無料 | 初年度から5年間無料 |
年会費の優遇制度があるため実質的に無料で使用することも可能ですが、選んだカードや使い方次第では費用が発生するのは事実ですので、その点は注意が必要となります。
発行までに1週間~2週間の期間が必要となり素早い利用は難しい
JP BANKカードはインターネットから申込みを行っていただけますが、即日など素早いカード発行は期待できず、多くの場合で1週間から2週間の期間が必要となります。
ある程度余裕をもって申し込みを行っていただくことが大切であり、急いで現金が必要な状況ではあまり頼りになるとは言えません。
ゆうちょ銀行でお金を借りる場合は終了サービスに注意
インターネットでゆうちょ銀行からお金を借りる方法を調べた際に、様々な情報サイトが出てきます。
しかし、公開日から長い期間が過ぎている記事では、すでにサービスが終了している借入方法も掲載されたままになっている可能性があり、その情報を信じてしまうと適切な借入方法を選ぶことができず、大切な時間と労力も無駄にしかねません。
これからご紹介させていただく3つの借入方法は、ゆうちょ銀行で過去に利用できたものの現在は利用不可となっているものですので、これらを紹介しているサイトは掲載されている情報が古い場所とお考えください。
カードローンしたくは2018年10月31日で受付終了
「カードローンしたく」は、正確にはゆうちょ銀行の商品ではなく、「スルガ銀行」の個人向けカードローンであり、スルガ銀行と提携を行っていた、ゆうちょ銀行でも申し込みが可能でした。
しかしスルガ銀行での新規受付自体が2018年10月31日で終了しており、ゆうちょ銀行とスルガ銀行の提携も現在では解消されていることから、ゆうちょ銀行で「カードローンしたく」を利用していただくことはできません。
国債等担保貸付けは2019年3月29日で受付終了
ゆうちょ銀行では利付国債と個人向け国債の取り扱いを行っており、保有する国債の額面の80%、または1人につき200万円を上限とした自動貸付サービスを行っていました。
しかしこの国債と担保とする自動貸付サービスも2019年3月29日で受付を終了しており、2020年3月31日をもって受付済みの方も新規で貸付を受けるのは不可能となりました。
財産形成貯金担保貸付けは2019年4月1日で廃止
「財形定額貯金・財形年金定額貯金・財形住宅定額貯金」を担保として扱う財産形成貯金担保貸付けは、預金額の90%相当額または1契約につき上限300万までの貸付が受けられるサービスです。
ですが財産形成貯金担保貸付けは2019年4月1日でサービスが廃止されており、現在では利用していただくことができませんので、ご注意ください。
ゆうちょ銀行の貸付サービスは郵便局でも手続可能
この記事でご紹介させていただいた、ゆうちょ銀行の各種貸付サービスは、ゆうちょ銀行だけでなく「日本郵便」でも申し込みなどの手続きを行っていただくことが可能です。
「ゆうちょ銀行・日本郵便」を同じ会社と思っておられる方も少なくはないかも知れませんが、ゆうちょ銀行と日本郵便は別会社です。
しかし、ゆうちょ銀行と日本郵便、さらにかんぽ生命を併せた3社は「日本郵政」のグループ会社であり、ゆうちょ銀行とかんぽ生命は日本郵便に業務委託を行っているのです。
このため、ゆうちょ銀行で利用できるサービスの多くは日本郵便でも利用可能となっており、ゆうちょ銀行がお近くにないという方も、日本郵便の窓口を利用することで貸付などの手続きを行っていただくことが可能です。
ですが、日本郵便のすべての窓口で利用できるわけではないため、前もってのご確認もおすすめいたします。
かんぽ生命で契約を行っていれば契約者貸付が利用できる可能性あり
ゆうちょ銀行で利用できるサービスではありませんが、同じ日本郵政グループのかんぽ生命で保険契約を行っている方は、「契約者貸付」によりお金を借りられる可能性があります。
契約者貸付とは、契約を解約した際に支払いが受けられる返戻金(還付金)を対象として、一定の範囲内で貸付けを受けられる制度です。
定期保険・保証期間の設定がない終身年金保険・財形商品・確定拠出年金商品は契約者貸付の対象となりませんが、審査なしでの利用が可能なため、かんぽ生命で契約を行っている方はご利用を検討してみてはいかがでしょうか。